一般外科

一般外科について

外科的処置は動物の身体にとって負担を与える場合があります。そのため、当院の側が押し付けることは無く、何がメリットなのかを飼い主様とじっくり相談いたします。治療方法が複数考えられる場合は、それぞれのメリット・デメリットをていねいにお話しします。また、できるだけ動物に負担を与えないような設備の拡充にも努めています。

手術の前の準備

手術を行う際には、事前に手術の目的や注意事項、かかる費用などをていねいにお話しし、飼い主様の了解を得てから処置を始めます。
あらゆる手術について何らかのリスクは必ず存在しますので、当院は可能な限りリスクを回避、低減するための努力を惜しみません。動物たちの命を守ることはもちろん、できるだけ身体への負担が少ないように心がけています。

安静に過ごす

手術前はできるだけ安静に過ごし、過度な運動は控えてください。

朝食は控える

手術の前には12時間以上の絶食をお願いします。前日の夜に食事を与え、当日の朝はお控えてください。

水分補給について

水は手術当日の朝7時まででお願いします。それ以降は与えないでください。

当日の時間は厳守

手術の日には、指定時間に対して余裕を持って当院にお越しください。

手術は予約制

術後にはトラブルがある場合も考えられますので、手術当日だけでなく翌日も来院できるように調整をお願いします。

術前検査を行います

手術前は安全確保のための検査を行います。動物の体調によって手術日を変更することもあるのでご理解ください。

避妊・去勢手術について

当院では去勢や避妊の手術も行っています。去勢や避妊を行うと、望まない妊娠・出産を防ぐことができるだけでなく、動物たちがかかりやすいさまざまな疾患を予防しやすくなります。
これは去勢・避妊をすることで精巣や卵巣から分泌されるホルモンの状態が変わるからです。また、マーキングや無駄吠えなどの問題行動も抑制できるなどのメリットもあります。

避妊手術のメリット

  • メス特有の病気を予防できる
  • 望まない妊娠を避けられる
  • 発情期のストレスを軽減できる

去勢手術のメリット

  • オス独特の行動を抑えることができる
  • オス特有の病気を予防できる
  • スプレー行動の煩わしさやケンカなどのトラブルの危険性を減少させる

避妊・去勢手術の時期について

子犬・子猫

去勢の場合は生後6ヶ月頃、避妊ははじめての発情を迎える以前の期間に受けることをおすすめしています。若い個体であれば回復力も高いので手術した部位の治癒も早いメリットがあります。

成犬・成猫

成長後でも去勢や避妊は可能です。ただし時期に気を付ける必要があり、メスは発情期に手術すると出血量が多いので、その時期は避ける方が無難です。去勢や避妊は疾患予防に役立つので、ぜひご検討ください。

避妊・去勢手術の流れ

  • Step01
    前日

    手術時間の12時間前から食事は与えないように管理していただくことをお願いします。水は当日の朝7時以降は与えないでください。

  • Step02
    ご来院

    ご来院時間には余裕を持って来られるようお願いします。事前のお話が済んでいない場合は担当医と面談する時間を取ります。受付後は検査を行います。

  • Step03
    術前検査

    4歳未満で開腹で避妊手術する場合、術前検査はご希望に合わせて行いますが、4歳を超えていれば必須としています。腹腔鏡下手術の場合は全件で検査します。
    手術前検査は手術日より原則7日以内にお願いしています。その他、検査を行う場合は事前に告知します。検査で手術に支障があると判断すれば、手術予定を延期することがあるのでご理解ください。

  • Step04
    手術

    去勢も避妊も全身麻酔が必要です。当院ではリスク回避のため麻酔薬の量や種類を厳選し、術中のモニタリングもていねいに行っています。

  • Step05
    退院

    手術部位の状態や健康面で問題がないことを確認して退院します。退院後の注意点や必要なお薬の使い方などをていねいにお話しします。わからないことや不安な点があれば何でもご相談ください。

一般軟部外科手術

軟部組織とは、骨以外の全ての組織を示しています。軟部組織外科では、整形外科や神経外科以外の分野で外科的処置を提供しています。ペットの長寿命化で腫瘍(ガン)の治療件数も増えているので、当院でもこの分野に力を入れています。CT装置を導入して精密で信頼性が高い情報を得て、治療に役立てるなどの取り組みを行っています。

手術対象の項目

  • 膀胱結石・腫瘍(膀胱切開術)
  • 消化管内異物・腫瘍 (胃・腸切開術)
  • 子宮蓄膿症(子宮・卵巣摘出術)
  • 胆嚢疾患
  • 会陰ヘルニア

歯科手術

歯周病は人間社会でも大きな問題ですが、犬や猫は人間より歯周病の率が高いことが知られています。歯周病はお口の中だけの問題ではなく、各種臓器に悪影響を及ぼすので、ペットの健康管理をするうえでは放置できない疾患です。
当院にお越しいただければ、歯石の除去などのメンテナンスのほかに、ご家庭でのケアへのアドバイスも行っていますので、ぜひ定期的にペットのお口のケアにお越しください。

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